一般社団法人苫小牧青年会議所

　今年の干支は壬虎です。厳しい冬を乗り越え新しい成長に向けて動き出す段階に入る年なのだそうです。元の状態に戻るまでにはまだまだ時間がかかりそうですが、暗い御時勢が底を打って上昇に転じるのであれば、良しとするしかないのかもしれません。

　虎にまつわる言い伝えは数多くありますが、その中でも有名なのが、「虎は千里行って千里帰る」というものです。虎の優れた行動力を表現した言葉ですが、この諺には、もう一つの意味、つまり親の深い愛情を表現していることを最近知りました。何故虎は一日のうちに千里も行って帰ってくるのか。子を思う気持ちが特別強いからなのだそうです。

　この虎のような行動力と愛情こそ、コロナ禍にあえぐ時代に最も大切なことなのではないでしょうか。ある時は感染拡大を 防ぐために我慢と対策をしっかりやり遂げる。収束期に入ったら瞬発力と行動力で遅れを挽回する。そしてどんな磁器にあっ ても回りの人への配慮を忘れず、支え合い励まし合って凌ぎ切る。まさに虎のように生きることが、特に今年は求められてい るような気がしてなりません。コロナ感染症が発見されて3年目を迎えますが、決定的な治療法が発見されていない現状では、 倦まず弛まず地道に努力していくしか他に方法はありません。

　我々は必ず感染症に勝利するという強い意気込みをもち、虎にならって前進する一年にしましょう。

苫小牧青年会議所OB会
会長　遠藤　連